M3に向けてのCD制作のスタートから今まで

ホームページのトップにも記載しておりますが、

Klang Gear - DTM factory in Japan.)

 

10/28 日曜に開催されるM3-秋に展示参加致します。

昔から参加してみたいと考えていた、アマチュア音楽創作家が集う

大イベントですが関西に住んでいる事や趣味に投じる資金にも限界があり

なかなか参加が叶いませんでした。

 

そして創作そのものからも離れていると、余計にCD作って

イベント行くなんて無理だよ~という気持ちになってしまってたというのが

正直なところでした。あと、同人活動家にはあってはいけないような

ポリシーなのですが、”最低トントン”が私の信条なんですね。

さいたまスーパーアリーナのライブをドタキャンした某方みたいな話ですが

私の場合はプライドうんぬんではなく、単純にお金の問題です(笑)

 

ここ12-13年と幅を広げると実は京都や大阪、広島など主に関西エリアでの

同人イベントとかにはこっそり何度か出てました。(オリジナル系じゃないけど)

交通費が全然違いますからね。実際今回も夜行バスでの上京です(笑)

 

で、今回出展を決めたのは経済的に目途が立ったというのが大きいのですが

一番の理由は2年前かオフ会参加で知り合った関西のDTM友達との出会いと、

去年のM3秋が大きなターニングポイントとなりました。

 

2年前に誰かのリツイートみたいな感じで見つけたTwiplaの関西DTMER飲み会やろう

みたいなものを見つけて、気分で申し込み参加したら皆M3の常連者で、たまたま

同い年の方が多くてゲーム音楽の話に花が咲いてそれは盛り上がりました。

皆作曲もうまいしDTM歴も長いし、こんな楽しい会はないじゃないかと。

 

そして去年のM3にはその関西の皆が出るというのもあり、出展こそ

申し込まなかったのですがコンピ参加という形で話を頂いていた人気音楽サークル、

もぜ園のMozellさんのブースで売り子として参加させて頂きました。

この時私は初めてM3という場所を知ったわけですが、この場所に来たからこそ

その昔コンピのお話を頂いたやまもさん(in the blue)、AD794さん、それから

大阪で15年前に出会って以来の再会のゴッツーさんに出会って、

なんだかここは同窓会の会場か、という感じの気持ちになりました。

 

この時に少なくとも1回は出よう、と決心したのですが今年に出ることになる

とはあまり思ってなかったですね。

それが実現できたのは、これまたMozellさんが合体で出ましょうと今回

申し出てくださったこと、またMozelさんの企画に再度声をかけて頂いた事が

大きく影響しました(感情的にも経済的にも)。

 

また、関西での飲み会軍団はなんかいつのまにか仲良くなってしまって

不定期ながら何度か開催されるようになり、この度チームとして

やってみようよという話になり「Bekir e coma -ベキルエコマ 」を結成。

(Bekir e coma – 関西DTMerの集い)

社会人になってからこういう学生のクラブみたいなのが利害関係なく

できるって素敵なことだな、てすごく思います。

 

てなわけで春ごろからCD制作についての計画を立てたものの

春はドイツ、夏はタイ、フランスと海外出張の予定が入ってたりして

結局オリジナルの新曲はぜんぜんできない見込みが立ってしまってたので

今回は未発表の旧曲をリマスターしたりしてCDとすることにしました。

でも、最近の音も聞いてほしいな、という気持ちもありそちらの音源を

即売会限定の特典として付けることになったというのが今回の作品、

 

KLA-ONE -音楽素材の蔵

とその特典である KLARAGE - クラレージュ です。

https://www.klang-gear.com/cd-klaone.html

 

自分の中ではやはりオリジナルの新曲がないことが目新しさに

欠けるという印象なのですが、それでも昔の曲を聴きなおしたり

創作活動の楽しさを久々に味わったよき創作期間だったと振り返っています。

 

人に助けられて生きている、というのをしみじみ感じる

中年予備軍のDTMER、Martinさんです。

 

楽曲は自慢のものを集めましたし、ぜひ買ってください!

来年出るためにもなんとか採算突破を目指せ。

 

フランスへ行ってきた話。 2018-0906~0913

 



フランスに行ってきました!
(残念ながら仕事ですが)

 

台風被害により関空の道路橋に船が激突した翌日から…
当然予約していたAIR FRANCEの直行便は休航があっさり決まり

仕事での予定がずらせなかった私は成田から別便に急遽

変更してフランスまで飛ぶことに。直行便でラクできると思ったのに…。


ただ関西から東京への飛行機はいつも混んでるので
前日にはすでに満席で、結局新幹線+JRで成田まで
移動することになってしまい、結果フランスまでの移動時間が

15H (大阪までの2時間+直行便で13H)で行けるところが
色々なところを経由しまして結局 倍の27Hほどかかってしまった。

新幹線にデカいスーツ持ち込んでる人なんか普段多くないんですけど

今回ばかりは関空から飛べなかった人であふれていたので通路にスーツケースで

溢れるという異常な情景になってました…。

 

パリでは仕事の関係でギフト見本市のような物に参加してまして
殆どの時間は展示会場で過ごしたのですが
ヨーロッパの先進的な感覚やセンスに興味を惹かれるのも
良かったですし、4時間ほどでしたがパリの市内も散策して
オペラ座やプランタン本店、ギャラリーラファイエットなどの
一流デパートも少しチラ見することができました。

 

ルーブル美術館の一部の入り口も見ました。

百聞は一見に如かずということでぜひ写真をご覧くださいませ。

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オペラ座あたり。西洋建築の雰囲気が好きならmustと言えます。

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ギャラリー・ラファイエット

神戸の大丸とかこういうの目指してるんだな。

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フランスでは日本のサブカルチャーが人気とよく聞きますが
実際若い方は特にそのようで若いタクシーの運転手さんと
進撃の巨人の話で盛り上がりました。

 

ゲームやアニメの海外人気は私どもDTMERにも追い風なので
これからも作家さんやプロモーター企業には頑張ってほしいなと
心から思いました。

 

ぜひプライベートで来たいですね。

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セーヌ川。平日でもパリは観光客だらけ。

 

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EUらしいアペタイザー。夕方でしたが昼食ぬきで働いて
早めに上がったので。(なので酒入れてます)

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バスティーユ広場。

RUSHの曲でバスティーユ・デイってあったはずなので気になった。

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18-0826 光田康典さんの講演会に参加してきた話。

August 27, 2018 (2018/8/27)

 

8/26に光田康典さんの講演会に

参加してきた話。

光田さんといえば自分の中では

名作RPGクロノトリガー


SFC時代のスクエアの作曲家は全員といっていいほど思い入れが

強いので、本人に会えると聞いて

講演内容もよく見ずに応募してしまった。

 

情報頂いた関西のDTMお友達に感謝。

 

会社で研修受ける以上にまじめにメモをとりましたし、そしてブログを久々に新たにアカウントとって開設することにしたので、

 

せっかくなので記念すべき最初の記事はせっかくだから、書き残す価値がある、役に立つような記事にしようじゃないかということで、講演会の内容を備忘録として残す事にした。どうでもいい発言はTwitterでしたらいいんだし。

 

私の講義ならともかく、光田康典さんの講義ですからね。

録音禁止でしたし。(笑

 

来られなかったDTMのお知り合いの方や光田さんファンの方に見て頂ければ幸いという所です。

 

早速ですが講義の内容はそんなに長くありません。

1時間半しかなかったですしね。(30分もオーバーしたけど)

 

 ”良い音楽とは?” 

 

という問題提起にはじまり光田さんの主観で創作の上で大事だと定義する、意識すべき3要素を提示。

 

①フォーカス:

聴かせたいものは何か?


制作のテーマを強くもとう。複数の曲を作るゲームや映像音楽の場合は短いモチーフを活用して

統一感や音楽の存在感を際立たせよう。

 

*また終盤の質問コーナーの回答で、フル尺の曲作りに作り悩んでいるなら、~8小節くらいの短いモチーフをいっぱい作ってみてはどうですか?と提案がありました。

 

②カラー:

出したい雰囲気の為にベストな楽器のアンサンブルや、調号(キー)を選択しよう


楽器の鳴り方や響き方を勉強しよう。

背景音楽なのか?情景や感情を描写する音楽なのか?

フォーカスと組み合わせて、楽曲の色彩感を意識して演出しよう。

 

あまり意識しない人が多いけど、キーには色彩を変える力があるよ!

(との事。

 

③エコノミー:

余計なものは落としてしまおう。


昨今の制限を受けない制作環境ではなんでもかんでも足し算で曲をアレンジしてしまいがち。

 

それよりもフォーカスするフレーズやメロディに重みをつけて聞かせたい所の輪郭をはっきりさせる方が大事。

 

極論、聞こえないくらいのモブ伴奏なら消してもいい。

 

なお光田さんはこの削り作業だけで

1日使うそうです。なんかせっかく作ったのを落とす作業で1日使うの

勿体ない気が(笑

 

制限という意味ではSFC時代とかは、チャンネルが少ない、音が悪い、音が選べないなど、表現することに対して仕様上の制限があった。

 

当時はエコノミーを意識、というよりも逆に、強制的にその環境下で濃厚なものを生み出す工夫をするしかなかった。(SFCでの制作は究極のエコノミーと言っていた)

 

最近の若い作曲家さんにはセンスとしてこれが欠けていると思うことも少なくないそうです。

 

このエコノミーの部分はなんだか突っ込まれたような気分になりました(笑)

 

とはいえ、私もかれこれ20年やってますから”制限がある”ハードやソフトでの環境からDTMをスタートしたのでこの理屈はとても共感するものがあります。

 

特にPC98で触ってたMMLは 、3チャンネルの単音FM+3チャンネルの単音PSGという実質6個の音しか同時出すことができないという制限がありました。

 

そして最近の私の曲はなんでも足し算しすぎでぐちゃぐちゃそのものでした(笑)

 

私はプロではないので制限がないことにテンション上がって楽しんでるだけなのですが、

確かに振り返ると”コンパクトに、綺麗にまとめよう”という

意識が薄れていたことは確かにあるなと思うわけです。

 

まぁごった煮にもコッテリした別の良さがもちろん存在するとは思いますけどね。

 

余談ですがこの"エコノミー"の共生(というか強制?)時代を生き抜いたDTMerはその時代に曲作りした経験に対しての自信や拘り、また"想い出"を持っていると思います。あの時代に戻ることはありませんからね。

 

なので今の便利な環境にちょっとしたジェラシーを持ってる傾向があります(笑)

私なんかはまさしくそうですが。

 

光田さんもそれを感じてたとするならば、超イイ人だけどやっぱり

普通の人間なんだな、と思ってしまった。(笑)

 

 

実は作曲方法についての講義の中心はこの内容だけです。

 

 

これは僕の感想ですが、

 

光田さん自身は現役の作曲家であり、専門講師でも先生でもないわけで、講義では技術的な云々はあまり語られることはありませんでした。


その代わりに色んな音楽を聴いて感覚的なものを研ぎ澄ます事、作りたい物に向かって意識をする事、時代の先端を追い続ける事、など意識のレベルで大事なことを説いておられました。

 

なので作曲法の講座として受けたと考えるとテーマが曖昧だったかともしれませんが(あくまで”講演会”なので)、

 

光田さんが子供のように自分の仕事を明るく語る様は、作曲を教える方法うんぬんを聞くよりも、夢を叶えた人の輝きを少し分けてもらったような気持ちになってとても感動したmartinさんだったのでした。参加者みな笑顔だったのがとても印象的です。

 


あとはイナズマイレブンの新作PVの制作秘話
(ラフ画や絵コンテ、Vコンテに合わせた制作のポイント等)
ゼノサーガの動画にあわせたBGM挿入のコツとか
ありましたけど、ここは僕はおそらくこの先もやることは
ないかもしれないので割愛します(笑)

 

光田さんは映画の趣味から転じて作曲家になったということもあって単体として好きな曲を作るというよりも映像音楽としての仕事の真を追求されているように感じました。

 

 

僕のような素人はそういう映像とのタイアップを
経験することが少ないのですが、やはりやってみたいという気持ちがあるので人脈やチームを形成してそういった引き合いを頂くために何か特別な努力をしなきゃいけないなぁと思いました。

 


あとは箇条書きで光田さんファンにお勧めしたい現地で得た情報です。

 

・自然の風景からインスピレーションを得る事が多いので
 東京から静岡に引っ越しして気持ちよく暮らしています。
 なお光田さんが代表を務める会社、プロキオンスタジオの所在は東京。

 

・曲を書くときはDAWに直接書き込んでいます。
 モックアップ(デモ)を提出する必要が多いため。

 

・基本的にはピアノ・キーボードで打ち込みする。

 

・光田さんは自分が認める効率主義。自前のデスクには
エックスキーなるもの(ショートカットやマクロが登録できるキーボード)を
多用して複数回行う作業はワンタッチで短縮するようにしてる。

 

・人と演奏することは好き。バンドとかやりたいけど
 今は創作の仕事がけっこう忙しくて…

 

・講義中に少しサンプルがかかりましたがNHK山口の依頼で楽曲提供したドラマ、

「朗読家」のBGMが素晴らしいようです!

この朗読屋での仕事の工夫は、主な登場人物が3人ほどいるらしいのですが、メインのリード楽器(Violin、Cello、Choir)を3つ、人物に見立てる事によりそのキャラに感情移入させようという粋な事をやっていました。

https://www.youtube.com/watch?v=sDWivXZC4v0

(↑ そのうち削除されてるかもしれませんが一応音楽も聴けます)

 

・スクエア現役時代、伊藤賢治さんとはロマサガ2で一緒に仕事をしている。伊藤さんのバトル曲は、社内ではあまり評判が良くなかった(笑)のだが、ユーザーからの支持は絶大で、制作側とユーザーの感じ方の違いがあるんだなと感じたそう。

 

・行きたい国はエジプトとのこと。スクエアの時に長い休みをもらって行こうとしたところ現地の治安悪化で断念した経緯。

 

・質問コーナーではよくわからん質問にも丁寧に答える人の好さ。

 

・物販では本人の手売り+サインということもあり、講義参加者ほぼ全員?が並んでしまい会場パニック(笑)爽やかで清潔なルックスから女性ファンが多いのですが物販で感動のあまり泣き出すファンもおられました。(自分もああなりたいものです 笑)

 

・ところどころで部下やスタッフの紹介を挟んだりスタッフの作品を自慢するところが超素敵。(私はこういう上司や得意先の偉い人が好き)光田さんの作曲家としての成功というのは音楽的な本質もちろんだけど、管理能力の高さと人柄の良さのほうが大きいんじゃないだろうかと感じさせる講演会でした。

 

 

以上、長くなりましたが参加できなかった方のために

いっぱい書きました。

 

光田さんのお気持ちとして若い音楽家たちがいい曲を作り、このゲーム音楽の産業を盛り上げてほしい!と強く願っていらっしゃる所にとても感動しました。

 

光田さんとは別件ですが個人的に世話になっているアマチュア創作家のMozellさん(もぜ園)も、”アマチュアが作るゲーム音楽”のマーケットが盛り上がることにとても情熱的で、想い入れと前向きさは大切だなぁと改めて自分に刻むことになりました。

 

 

終了後は関西のDTM友達などと集まって10人くらいでビアガーデンを楽しみました! この創作のわっかが楽しく慎ましく広がってくれたらいいなと心から思っております。