19-0525- Flashygoodnessさんとデートイベントな話。
ひゃー!
ブログ・WEBともに更新停滞させてしまいました。
音楽書いてるとそっちのけになってしまうんですよね。
書いてなくてもそっちのけだけど(笑)
以前は曲が完成した時とかはそれを公開するための
サイクルでホームページをさわるという作業がルーチンに
なっていたんですが、今はTwitterでリンク張ったり
動画貼ったら終わりみたいに、味気なく終わっていくものでつい。
時代はそっちが主流なのですが、たまにはできた曲についてくらい
この場で熱く語りたい時もありますね…。
昔からではありますが時間がない最近はなお1曲1曲が難産ですので。
さて、本題です。これはもう結構前の話 (5月末) になりますが、
アメリカのDTMアーティスト(ゲーム作曲家)、
Flashygoodnessさん と対談という名のランチをしてきました!
Flashyさんと言えば、フリーゲームの *「天国の塔 (Tower of Heaven」のBGMを
担当されている事で知る人ぞ知るゲーム音楽家。
* http://askiisoft.com/games/tower-of-heaven/
私はmozellさん(mozeen_mozell)のコンピレーションアルバムでの制作で
ご一緒したことがきっかけで知り合いました。
私はそのCDのマスタリングを担当させて頂いていて、Flashyさんから
マスタリングについて要望がある、との事でメールのやりとりを
するようになりました。
コンピの作業では納期の問題などもあって、
作曲者の方ひとりひとりの声にお応えるのは
難しいんですけど、せっかくの海外の方の参画ということで
時差もある中、朝4時とかにFlashyさんと
チャットして打ち合わせたのは良き思い出です。
お写真やどんな感じの方か…? 外見の情報は基本NGとのことで伏せます(笑)
とても温厚な方で日本と、日本のゲームがとにかく大好きな方。
DTMだけでなくプログラミング全体に精通しておられるみたいで、
コンポーザーとしての仕事の他、プログラマーとして生計を立ててるんだとか。
それから、UNDERTALEをクリアした方であればもしかすると
Flashyさんの名前がクレジットされていたことに気づいたかも?
FlashyさんはUNDERTALEの作者、Toby_Foxさんとは
UNDERTALEの制作の中の流れの中でお知り合いになったそう。
音楽畑だけどプログラムもできるというところ、お互いに年齢も近く、
また日本のゲームに強くインスピレーションを
受けているという大きな共通点があるようです。
済んでいるところは西海岸と東海岸で逆らしいですが
実際に会って、対談したこともあるそうです。
そんなFlashyさんとのデートイベントはこのような感じでした。
・昼前に大阪の心斎橋周辺のホテルへお迎え。
・近くのKEY MUSIC STUDIOに二人で遊びに。
・Flashyさん、Teenage Engineeringの8bitのガジェットである
Pocket Operatorに夢中。 (スウェーデンだっけ?)
アメリカの店頭にもなかなかないのかな。
・その時にFM音源への拘りや、最近の制作環境、トレンドについて聞く。
・FM音源については兄のSamlieがFM音源で音楽制作を始め、
それを教わって自分も音楽を始めたんだと話したところ
大変喜ばれ、それがきっかけで会話がどんどん弾むようになった。
最近のVA音源の便利さに軽い苦言のFlashyさん。
・「バーチャルリアリティの音源は、確かに素晴らしい。でも僕が活躍する世界の
ゲームの音楽の雰囲気は出ない。それに、制作環境が制限される世界にこそ、
技術の洗練やイマジネーションがあるんだ」
と昔のスクエニのコンポーザーみたいにカッコよく語ってくれた。
*その辺の思想は自分と近い物をがあったもので
年齢は同世代と思いきや、martinのほうが一回りほどおっさんである。
天国の塔のリリースの頃は… なんと学生だったんだってさ(笑)
・楽器屋を出て、ランチへ。店内に海がある、ざうお難波店で釣りをして
ふたりプレイで鯛を釣り上げ刺身ランチ。
・色々音楽の話が弾み、レトロゲームが大好きとのことで
オタロード近辺にあるスーパーポテトへ案内。
レトロゲーム屋でテンション上がりまくるFlashyさん。
店員さんにメガドライブのソフトはどこ?と日本語で聞いていた(笑)
このドリームキャスト(笑)のソフトの音楽はお勧めだそう。
ジェットセットラジオ。知らんがな…マニアすぎて草でした。
・好きなゲーム音楽の話とかで盛り上がる。(バハムートラグーン通じた!)
お店の方、うるさくしてすいません。
てか、この店Flashyさんもだけど外国人が多い。(笑)
・最後はスターバックスでのんびりお茶してお別れ。
アメリカの若い人はPS4で龍が如くにハマっていて、道頓堀のあたりのMAPは
ゲームで見ているからGoogleで調べなくてもわかるんだよ、と言っていた。(笑
ということで 11:00 - 16:00 くらいでしたが、
いろいろと価値観も近かったり、好きな共通のゲームがあったり
話は終始盛り上がっておりました。
顔出しはNGなので、二人のPCを並べて記念撮影(笑)
海外のコンポーザーの方と話することは念願だったし、
こんな日本のゲームに愛がある人がいるんだなぁと感動したし、
今回の対談が実現できて本当によかった。
このご縁を下さったのもmozellさんきっかけです。
ほんと助けられっぱなしで恐縮です。
さて、最後にそんなFlashyさんの現在の案件についてお知らせします。
現在もゲームの音楽の案件を抱えておられるそうです。
スマブラ風2D格闘ゲームで、
”Rivals of Aether”(ライバルズ・オブ・アーサー) BGM制作です。
https://www.gamespark.jp/article/2017/03/29/72428.html
音楽ですが、天国の塔のBGMを気に入っておられるリスナーさんであれば
気に入る事間違いなしです。方向性は大きく変わっておらず
洗練されたゲーム・ミュージックっていう定番感がとてもよく
独特でかっこいいメロディラインも健在です。
まだ知らない、聴いてみたいという方はぜひ下記をチェックして下さい!
flashygoodness :
https://www.flashygoodness.com/
https://www.flashygoodness.com/works/
https://twitter.com/flashygoodness
なお、Flashyさんが今、生み出しているゲーム音楽は、
流行りのクソ重たいVA音源をそんなに使っていません。
しかしながら緻密な作譜と空間の演出は見事で
天国の塔をはじめ、Rivals of Aetherでもゲーム画面との
強力な一体感はほんとプロの仕事だと感じます。
Flashyさんのような若い人がDTMの原点を追求して
コンポーザーとして仕事しているというのはとても
刺激をもらえることです。
楽器を選ぶ選択肢は究極的に増えていますが、
Flashyさんのように、楽器に遊ばれずに、
自分の世界観を持って、より高いDTMテクニックや
メロディのセンスを身につけたいものですね。
実はこの辺mozellさんも似てるんですよね。
人気があるというところまで…!
DTMの本質は、演出と作曲ですな…。
Flashyさん、変な日本人に付き合ってくれてありがとうございました。
いつかM3でお会いできます事を願っています!
ざうおは鯛が釣れるよ。